いい加減記事の幅が狭い気がしてきたので、ブログのデザインを変更しました。
しかし狭い幅を何となく前提に書いてしまうので、スカスカな感じがしますね…。

さて、タイトルの通り、冬のコミケで本を出します。
スペースは3日目(12月31日(月))の西館、た16b「さわやか工廠」になります。
新刊のタイトルは『兵器実験隊-その活動と華南の鹵獲火砲-』です。

表紙裏表紙

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この本では、日中戦争期に広東(広州)を占領した第二十一軍隷下の鹵獲兵器試験隊である兵器実験隊の活動と、彼らが試験した火砲や車両の概要を紹介しています。
内外の敵に対抗するために、日中戦争期までの中国は多種多様な火砲を輸入したり生産したりしてきました。その結果、20世紀初めのものから1930年代の新鋭火砲まで、様々な火砲が日本軍に鹵獲されました。
戦争や戦闘の趨勢と、個々の兵器の性能は別問題です。兵器実験隊が調査した火砲の中には、鹵獲砲が定数装備として部隊に配備されたボ式山砲(ボフォースM1930 75mm山砲)や、ほぼそのまま模倣して日本軍で九九式十糎山砲として制式採用されたシュナイダーM1928 105mm山砲など、優秀な火砲も少なくありませんでした。さらには、実戦データを得るため広東周辺での戦闘に投入することが研究計画に記されたラインメタル製15cm榴弾砲(ボ式十五糎長榴弾砲)もありました。鹵獲兵器を実験目的で実戦投入…わくわくする話ではありませんか?

今回の新刊は以下の書店さまの通販及び店頭で委託販売していただく予定です。

・とらのあな様
https://ec.toranoana.shop/tora/ec/item/040030694725/

・メロンブックス様
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=460069

・Hobbymodellbau MAXIM様
http://www.maxim-tank.com/

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当日は、既刊の『現存する日本戦車写真集-インドネシア編-』『武装舟艇隊奮戦記 -広東作戦と陸軍舟艇の一断面-』、それに『ソ連宇宙往還機「ブラン」試験機 OK-GLI写真集』も持っていきます。
ちなみにですが、武装舟艇隊の隊長と兵器実験隊の初代隊長は同じ矢嶋砲兵少佐が任命されています。ということで、この2冊は矢嶋少佐シリーズと言えなくもないかも…?

年末の忙しく、かつ寒い時期ではありますが、興味がある方や近くを通る方はお体に気を付けつつ是非お越しください。